「平成22年度 子育て座談会」
 他人の痛みを想像できない時代に子供達にちゃんと伝えるべきことがある! 〜
平成23年02月28日更新




平成23年2月26日(土)に長尾小おやじの会主催による「子育て座談会」が実施されました!

毎年この時期に恒例となっております「子育て座談会」ですが、今年はちょっと趣向を変え、外部から講師をお招
きしての講演会形式となりました。講師にお迎えしたのは

プロレスリング求道軍 代表プロレスラー 幸村ケンシロウ氏!!



幸村ケンシロウ氏は、新日本プロレス、西日本プロレスを経て、地元熊本県にプロレス団体『求道軍(ぐどうぐ
ん)』を立ち上げ、現在では教育とプロレスの融合を図った『教育プロレス』を熊本県内の各地の学校で展開され
ています。また、もう一つの顔として塾講師として子供達に数学・英語などを教えてもおられます。

幸村ケンシロウ氏の詳細な来歴についてはこちらより ⇒ Wikipedia
「NPO法人教育プロレス幸村ケンシロウ公式HP」はこちらより ⇒ 公式HP


では何故、当おやじの会で「教育プロレス」を取り上げることになったのか?

じつは当おやじの会会員である小川さんプロレスリング華☆激所属の現役レスラー)も幸村氏の活動に賛同し
て「教育プロレス」のリングに立っており、「是非、福岡にもこの素晴らしい活動を広めたい!まずは長尾小で開
催できないだろうか!」とのお話しがあったことから実現したものです。

当初は、体育館にリングを設置し、生の『教育プロレス』を子供達へ!!との思いで企画がスタートしたのです
が、開催までの時間と予算と皆さんへの周知説明不足により断念!(T-T)

だがしかし、せめて講演だけでも聞かせてもらいたいということで、今回の「子育て座談会」で講演いただくことに
至りました。




それではその模様を少しですがご紹介いたします!!(巻末には参加された皆さんからのアンケート結果もPDF
で添付します。)

     
     写真左:おやじの会会長 東さんより開会の挨拶         写真右:長尾小校長先生よりご挨拶

参加人数は男性23名、女性9名。長尾小の父兄、先生方、また片江小、田島小、当仁小のPTA関係者の方々
にもご参加いただきました!

おやじの会会長、長尾小校長先生から開会のご挨拶をいただき、幸村氏の講演が始まりました!


↑今の子供達に伝えるべきことは何か?熱く語って頂きました!!

講演の最初では、ご自身がプロレスに関わることになったきっかけから、プロレス団体に入門するまでのご苦
労、入門してからのエピソード、地元熊本に帰り団体を立ち上げるまでのエピソードなどを面白く時に真剣に語っ
ていただきました。

「プロレスラーとして入団するには身長が足りなかったので、頭を毎日叩いてコブを作って少しでも身長を
高くしようとしてました」

「毎日ドンブリメシ6杯!これがノルマでした」

「入団テストでスクワット2000回を何とかこなしました。これで入団できる!と思ったら「これは準備運
動!これからが本番です」と言われプロレスの厳しさを知りました」

「塾の生徒達がプロレスの事を知らないんですよ。「先生、プロレスって何ですか?」と。。。ゲーム機など
のバーチャルな世界では毎日のように平気で敵を倒したり、負けたらすぐにリセットしたり、、、本当に身
体に受ける痛み、心に受ける痛みを知らない子供達が、このままバーチャルな世界と現実の世界を混同
して大人になるのに不安を感じました」

ご自身がプロレスラーであり、塾の講師でもある幸村氏。
「何とか「本当の痛み」、「命の重さ」、「卑怯なこと」・・・プロレスを通じて子供達に教えられることはないだろうか」

「教育プロレス」の立ち上げに至る経緯がお話しから次第にわかってきました。


それでは実際に「教育プロレス」ではどのような事が行われているのか。

それぞれの年代に合わせたシチュエーションで、プロのレスラーが身体を張って教えてくれます。
例えば小学生を対象とした設定では・・・

悪役レスラー二人がかりで一人のレスラーに対して執拗に反則行為を仕掛けます。レフリーは止めなければなら
ないのですが、気が弱くてなかなか止められません。
それを見ていた子ども達はリングの外から一斉に「卑怯だぞー!レフリー頑張って〜!」と声を上げて訴えます。

「その声だ!これが「ひきょう」って言うんだ!イジメや卑怯な友達を見たら、みんなでその声で止めるん
だ!」(プロレスリング求道軍パンフより抜粋)

子供達の目が真剣になってくるのがわかるそうです。


また、保護者や職員に対してプロ体験コーナーなども設けているそうです。
リングに上がり、実際にマットに倒れこんでみたり、ロープワークをしてみたり、、、

「このコーナーは単におもしろがってやっているわけではありません!保護者の方々、先生方、理屈では
ない、実際に『体』で体験された事を子供達に伝えてほしい。そういう趣旨です。」(プロレスリング求道軍パンフよ
り抜粋)


試合後は生徒、保護者との対話コーナーも設けているようです。
「まだまだ「教育プロレス」は発展途上ですが、どんどん良いものにしていきたい!」と幸村ケンシロウ氏は言いま
す。

「『教育プロレス』を生で見て、親子で何かを感じて、家に帰ってから色々なことを語り合って欲しい」とも言ってお
りました。

まだまだ沢山の話しを熱く語って頂きましたが、ページも長くなりますのでこの辺で。。。


1時間の講演の後、熊本のTV局で放映された密着ドキュメントの模様を鑑賞し、その後、小川選手も含めて質
疑応答に移りました。

   
↑参加された皆さんから様々な意見が出ました。

・熊本では多数の実績を残されているようですが、一番最初に「教育プロレス」を実施するにあたっては様々な問
題があったのではないですか?

⇒最初から「プロレスを教育の世界に」が受け入れられるとは思っていませんでした。とにかく一度見てもらおう
と、最初の「教育プロレス」は採算度外視で無料で開催させてくれる学校を募集しました。。。1校だけが応募して
きてくれました。その1校が無ければここまで続けてこれなかったかもしれません。

・小学生には悪役のレスラーも本当に悪いヤツに見えるかもしれません。しかし、中高生になれば本当は良い人
が悪い役をしているだけということはわかります。それぞれの年代で試合の設定などは変えているのでしょうか。

⇒それぞれの年代・観客の状況に応じて設定を考慮しているつもりです。小学生など小さい子供を対象にすると
きには”勧善懲悪”、中高生などにはとことん鍛え上げたレスラーでも技を受けたら怪我もするし、痛いというこ
と。痛みを知っていれば相手への”優しさ”も生まれるということ、など。



↑最後は古田PTA会長に総括して頂きました。

1時間半という短い時間での講演会でしたが、幸村ケンシロウ選手には熱く「教育プロレス」について語っていた
だき、また、参加者も真剣に聞いていただけたようです!

最後に参加した皆さんに今回の「子育て座談会」についてアンケートを実施させて頂きました。

集計結果はこちらをご覧ください ⇒ 子育て座談会アンケート


熊本よりはるばるお越し頂きました「プロレスリング求道軍 幸村ケンシロウ選手」熱い講演、誠に有難うござい
ました!

「この後、名古屋まで車でプロレスの遠征です!」と苦笑いしながら出かけて行った「プロレスリング華☆激 小川
選手」お疲れさまでした!

今回の「子育て座談会」にご参加頂きました長尾小父兄、先生方、他校PTA関係者の皆様、ご参加誠に有難う
ございました!

今後、福岡市内のどこかの小学校で(できれば長尾小で・・・)「教育プロレス」が早期に実現することを切に願いまし
てここに座談会報告を終わりたいと思います。

(文責:おやじ上薗)


【捕捉】
「教育プロレス」の実際の映像が「YouTube」で拝見できますので、下記にリンクしておきます。

○窓をあけて九州「教育プロレス」@
 http://www.youtube.com/watch?v=_HkA2WxO60Q

○窓をあけて九州「教育プロレス」A
 http://www.youtube.com/watch?v=t5gUjJfFTqk

○NHK「ドキュメント20min」教育プロレス@
 http://www.youtube.com/watch?v=Fi3LO0p8g7U

○NHK「ドキュメント20min」教育プロレスA
 http://www.youtube.com/watch?v=PoaZzQUvLUA

「百聞は一見に如かず」 生には負けるでしょうが、教育プロレスを画面から体感ください!




ホームページTOPへ